概要
優れた分析や判断は業務に不可欠であり、戦略立案、プランニング、問題解決や意思決定、部下育成や難しい判断など、あらゆる業務の基本です。同時に人間である限り、どんな人も見落としや思いこみから逃れることはできません。
精密に考える思考のツールでは、一人で、あるいはグループで、考えたり議論したりする時の思考の質とスピードを飛躍的に向上させるスキルとプロセスを学習します。
学習内容
一人でも、グループのときでも、人は質問と回答を繰り返すことで考えます。優れた質問は優れた思考の決め手ですが、それだけでは脳は本当の思考力を発揮できません。優れた回答と正しいプロセスが必要であることを研究が明らかにしています。
精密に考える思考のツールでは、優れた思考に必要な質問と回答のしかたと集団で議論するためのプロセスを、多くの演習で体験し習得していきます。各自が職場で実際に直面している課題も使用します。
特徴
- MITとスタンフォード大学における長年の研究
MITとスタンフォード大学における数十年の研究から得られた、人の思考に関する発見や気づきを学びます。意識せずに、または知らないうちに習慣的に繰り返している多くの行動が、優れた思考を妨害していることを知ります。 - 事例研究から生まれた総合的・体系的な思考法
優れたビジネス・パーソンや思想家に関する研究、さらに優秀な人々の失敗に関する調査から、優秀な人が深く鋭く考えるときの思考の切り口や、人が陥りがちな思考の落とし穴がわかっています。それらを理解し、総合的かつ体系的に応用する方法を学びます。 - 専門や業務の違いが生み出す相乗効果を体感
業務や専門が異なる人と議論すると、不慣れなテーマのせいで優秀な人々も気がつかないうちに思考力が低下します。コースで学ぶプロセスとルールによって、全員の思考力と多様な知識を最大に活用できるようになります。またコミュニケーションがスピーディになります - 多くの人がコースの中で重大な見落としを発見
職場で直面する自分の課題について、学習した質問と回答を一人で応用してみると、ほとんどの人が重大な見落としの存在に気づきます。続けて同じ課題について複数人で議論すると、さらなる見落としを発見する人が少なくありません。その場で自分の思考が研ぎ澄まされていきます - グローバルに対応
英語による実施が可能です。
受講者からのコメント
- 事前に準備した問題解決案に多くの不足点があることが解った。今後の業務での事前検証に活用ができると思います。(IT)
- 普段意識している様で、整理できていなかった。質問の切り口がカテゴリーとして明確に整理できるようになったと思う。(通信サービス)
- 7つの質問のカテゴリーを丁寧に学べたこと。4つの回答ルールを注意して聞く、を意識したい。(商社)
- 自分の事例を自分で評価して、多くの不足があることがわかった。
- コンセプトや理論が素晴らしい。MECEやロジカルシンキングとの相乗効果が期待できる。(IT)
- 自分の提案や企画のレビュー、チームや部門間のプロジェクトのブラッシュアップにとても役立つ。
- 精密な回答は難しいが、会社のどの階層の人にとっても重要だと認識した。
- これまで何となく質問と回答をしていたが、基準となるものが得られた。
- 本当に話すべきことは、そんなに多くないと思った。
- 実際の業務上の課題と直結しており、一石二鳥であった。(IT)
- 説得力がある。(実例、理論)(自動車製造)
- ワークをしていてなるほどと感じた。質問の重要性や、回答の意識をもつことでの、考えへの変化に気づきを得た。(自動車製造)
※ご本人様の希望により、業種を表示していない場合があります。
仕様
対象者: 企画・分析・提案・製作・作成などの業務、IT融合人材・営業・経理・法務・研修などの職務および判断業務に携わる方
●対面(集合)研修
所要時間: 1日/3時間
実施形式: 1日コース 公開*/インハウス(講師派遣型)
3時間コース インハウス
●オンラインLIVE研修
所要時間: 3.5h×2回
実施形式: 公開*/インハウス
*2022年度の公開コースはオンラインLIVE研修です。
プログラム
対面(集合)研修
◆1日コース
日時 | 9:00~17:30 |
内容 | イントロダクション 精密な質問と回答のフレームワーク ・研究でわかったこと 質問を使って学ぶ ・言葉やコンセプトを明確化する 会議を効率化する ・話し合いのフォーカスを定める 信頼性を高める ・事実と信頼性の度合いを評価する 想定をチェックする ・あたりまえとされているものを表面化させる 検討会に備える ・重要な会議や検討会に備えて多面的に考える 戦略的に考える ・原因と結果の質問でもっと戦略的に考える チームで問題解決する ・チームの議論の効果と効率を高める まとめ |
オンラインLIVE研修
対面研修の1日コースと同じコンテンツです。
日時 | 1回目・2回目/13:30~17:00 |
内容 | イントロダクション 精密な質問と回答のフレームワーク ・研究でわかったこと 質問を使って学ぶ ・言葉やコンセプトを明確化する 会議を効率化する ・話し合いのフォーカスを定める 信頼性を高める ・事実と信頼性の度合いを評価する 想定をチェックする ・あたりまえとされているものを表面化させる 検討会に備える ・重要な会議や検討会に備えて多面的に考える 戦略的に考える ・原因と結果の質問でもっと戦略的に考える チームで問題解決する ・チームの議論の効果と効率を高める まとめ |
公開コース
受講費用 | オンラインLIVE研修:63,000円(税前)/69,300円(税込) |
会場・定員 | オンラインLIVE研修:Zoom利用 16名 |
受講対象 | 判断業務に携わる経営者から主任クラスの方 |
日程 | *公開コースは、オンラインLIVE研修です。 <2022年> 4月14日(木)~15日(金) 13:30~17:00 6月21日(火)~22日(水) 13:30~17:00 8月22日(月)~23日(火) 13:30~17:00 10月5日(水)~6日(木) 13:30~17:00 12月6日(火)~7日(水) 13:30~17:00 <2023年> 2月16日(木)~17日(金) 13:30~17:00 |
日程は予告なく変更になる場合がございます。